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自律神経失調症の治療への道

自律神経失調症の新たな理解

26歳の女性患者様が、幼少期から抱えてきた慢性的な症状とその背後にある自律神経の問題について、当院での治療を通じて大きな改善を遂げた旅の話です。長年にわたり「自律神経失調症」と診断され、日常生活に多大な影響を及ぼしていた症状が、新たな理解とアプローチにより顕著に改善されました。

治療前の長い苦闘

この患者様は、4~5歳の頃から猫背や後頸部の痛みを感じ始め、10歳のときには目の前が真っ暗になり倒れるほどの症状に見舞われました。その後、「自律神経失調症」と診断され、日常的にポカリスエットを飲むよう指導されましたが、夏場や暑い部屋ではその欲求は一層強くなり、水分補給に頼らざるを得ない状態でした。また、風に当たると皮膚がスースーとし、気持ち悪くなるため、夏でも冬でも過剰に衣類で体を覆う必要がありました。汗を大量にかく一方で、その後は体が冷え、睡眠中にはベタベタの汗をかくなど、日々の生活に大きな支障をきたしていました。

新たな診断と治療のアプローチ

当院での問診から、これまでの「自律神経失調症」という診断に加え、皮膚の毛のうが開きすぎていることや、全身の熱の分布に異常があることなど、新たな病態が推定されました。これらは、自律神経の働きの異常、特に立毛筋を支配する交感神経の働きの弱さが原因であると考えられました。この新たな理解に基づき、井穴頭部刺絡療法、良導絡自律神経調整療法、灸頭針治療、および皮膚の付属器官の働きを改善する漢方薬が治療方針として選ばれました。

治療後の劇的な改善

8日間で3回の治療を受けた後、患者様は目覚めがスッキリとし、その効果は持続しています。ポカリスエットを全く飲まなくなり、皮膚のスースーする感じや首の不快感が大幅に改善されました。また、汗による不快感、首・肩こり、顔のほてりや集中力の低下などの症状も80%ほど改善し、睡眠中の汗の問題は完全に解消されました。

この症例は、自律神経失調症と診断された患者様が、新たな診断と治療アプローチによって大きな改善を遂げることができることを示しています。当院では、一人ひとりの患者様の症状に対して、個別の治療計画を立て、患者様の生活の質の向上を目指しています。

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