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新型コロナ後遺症の治療法

新型コロナ後遺症の理解と治療へのアプローチ

新型コロナウイルスに感染した後、一部の方々が経験する様々な長期的な症状、いわゆる「コロナ後遺症」についてお話しします。これらの症状は、ウイルス感染後もなかなか改善されず、日常生活に影響を与えることがあります。私たち医療従事者は、患者様一人ひとりが直面している困難を理解し、それに対処する方法を見つけ出すために、日々研究を重ねています。

体内の熱分布異常と漢方薬の役割

コロナ後遺症の治療に関して、これまでに様々な患者様を診察してきた経験から、特に「体内の熱の分布の異常」という症状が顕著であることがわかっています。この状態は、「上部の体温が高く、下部が冷える」という状態を指し、このような不均衡を改善するために、特定の漢方薬が有効であることが多くの患者様で確認されています。これらの漢方薬を用いることで、多くの方々が症状の改善を実感されています。

三焦経の機能異常とその影響

体内の熱分布が不均一になる原因としては、「三焦」という特定の経絡(体内を流れるエネルギーの経路)の機能異常が考えられます。三焦経は、体内の熱を調節する重要な役割を担っていますが、ここに問題が生じると、体の様々な部位で不調が生じ、さまざまな症状を引き起こす可能性があります。この経絡の異常は、触診によって確認されることがあり、三焦経の特定の点が硬くなっていることが見られます。

細胞の健康とコロナ後遺症の改善

しかしながら、なぜ三焦経の機能異常が起こるのかについては、現在のところ明確な理解に至っていません。体内の熱の問題は、細胞レベルでの健康状態とも深く関連しています。私たちの身体は無数の細胞から構成されており、それぞれの細胞が適切に機能することが全体の健康につながります。細胞の周囲、つまり細胞が存在する「場」の健康を保つことが、結果的に細胞自体の機能を正常化させ、コロナ後遺症に伴うさまざまな症状の改善に繋がると考えています。

コロナ後遺症に対するアプローチは、まだ完全には理解されておらず、患者様によって症状やその重さが異なるため、個々の状態に合わせた治療計画の策定が重要です。私たちは、患者様一人ひとりの症状に寄り添い、最適な治療法を提供することを目指しています。

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